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きんかいジビエ物語り

2016年初頭、ジビエ好きの一言から話は始まります。
「捕獲隊でいのしし捕っているなんじょ、肉がもったいなか~。野生の獣肉は栄養価も高いし美味いんだよね、精肉して売れる施設が欲しか~!」
「貴重な命を無駄に捨てるのもったいなかし、加工場を作ればわっかもんの仕事もできるとばい!」

ちょうどそのころ72歳の誕生日に選挙戦をむかえ長崎市の市議に初当選したばかりの熱血議員がおりました。

二人は話し合います。
「市もイノシシが増えすぎて困っちょる。市が施設を作ってくれればおい達が組合を作って運用するばい。」

9月、議員は「地域ぐるみの食肉加工施設の設置はできないものか?」と市に一般質問したのです。
なんと、地域の皆さんが望むのならば、建設に力を貸しましょうと市長が快く確約をくださいました。

・・・当初は市が施設を作ってくれると皆喜びましたが、現実はそんなに甘くありません。
徐々に全貌が見えてきます。

『連帯責任をとれる組合を作って施設の設計、建築計画、運用計画案を作れば市が建設費の半額を出しましょう、そして、市の予算を使うので業者の選定は競争入札にしてください。もちろん、入札も設計事務所探しも、施設の規模を決めるのも組合でやっていただきたい。
長崎市は、先進地の情報の提供、衛生マニュアルの作成など関係部署から最大限の支援を致します。』

地域の方々をお呼びして組合設立説明会を開きますが、冷ややかな反応。
それでも、何とか組合を設立します。
全員ジビエの素人、肉屋経験者は一人もおらず、最高齢72歳、一番若手で60歳、平均年齢66歳の高齢チームができましたが時間だけがむなしく過ぎて行きます。

 それでも、飯も歳も沢山食っている人生経験豊富なチームで徐々に奇跡が起きました。
許認可事業の経験者、品質管理をしていた事務屋、地域住民のリーダー的人、本人も狩猟者で猟師さんと繋がりの深い人、元長崎市の職員、そして、熱血漢の市議。
頑張っては次々おきる難題によろよろしながら、何度も何度も集まって解決して行きました。

 バラバラの集まりのように見えて、これまで地域にお世話なって生きて来たので、なにか恩替えをしたいという思いは一緒でした。
ただ金儲けをしたいと集まった仲間ではありません。徐々に賛同者も集まり、市長を始めとする長崎市の全面協力も頂き、少しずつ形になっていきました。
 
 市側の取りまとめ役に許認可を預かる保健所、農業振興課が引き受けてくださり、11月の終わりには何とか図面もできてきたのです。

 歳も明け1月4日、農業活性化センターの講堂で施工納入業者選定の入札を行い、翌2月、資金がないため関係者数名で地鎮祭も理事長が執り行い工事が始まりました。

 途中、保健所、建築課、消防署、水道局などの立入検査を受け、仕様の変更など数回行いながら3月25日市長、議長、関係議員、関係部署、地域住民、猟師さんに参列頂き竣工記念式典を行い無事工事は完了致しました。

落成式テープカット

長崎市市長、長崎市議会議長によるテープカット

落成式鏡開き

国会、県会、市議会、関係議員による鏡開き

 念願の施設が出来ました。
でも・・・・、誰も正式な解体技術も精肉技術も持ちません。


仲間が捕ったイノシシをもちより、あーでもない、こーでもないと勉強会です。
先進地の視察にも行き、先進地から講師も招いて何度も勉強会を開きました。
まずは、猟師さんへの説明会、捕獲方法と止め刺しの勉強会。
次に持ち込まれたイノシシの解体方法の勉強会。半割方法も分からず、食品衛生責任者の講習会には理事全員で参加、カタツムリのような速度でジビエについて学んだのです。

今では笑い話ですが、スライサーも真空パック機もショックフリーザーの使い方も誰も知りません。包丁だって、作業着だって、どんなものを揃えたら良いか知らずに始めたのです。

そんな、こんなで、忘れもしない6月17日「きんかいジビエ組合」食肉処理場開業の日。
いっぺんに何頭も持ち込まれては大変とアルバイト2名を加え7人で受付体制をととのえ何頭来るだろうとワクワクしながら待っていました。

・・・で、オープンの土日何頭来たと思います?

結果は、ゼロ頭。  二日目には二名だけで受付をしましたが、猟師さんの持ち込みゼロ!

しかも、6月一杯で集まったのは小さな穴熊1頭と50㎏の中型のイノシシ1頭。
「倒産」の二文字が理事全員の頭をよぎります。「捕り方や止め刺しに注文を付けたので猟師さん達から嫌われちょる?」一頭も入荷しない日々が続きノイローゼになりました。

容赦なく月日は流れ7月、穴熊2頭、イノシシ9頭、一頭入るごとに一生懸命解体していきます。「月に30頭は入らないとやっぱり倒産」暗い日々が続きます。

迎えた8月、例年に無く暑い夏でした。
終わってみるとイノシシ20頭、しかも、小さな猪ばかり、資金繰りに追われ、人も雇う余力も無く理事長を先頭に理事が身体を張って運営を続けます。

9月に入り、穴熊3頭、鹿2頭を含み34頭、だんだん軌道に乗りそうでしたが数が増えると客先からのクレームも増え、販売できない日々もあり、精肉やスライス肉にするための勉強会や練習を行いました。日中は暑く肉へのダメージがあるため、夜間に精肉スライスを行います。

そして、お世話になっている近隣の皆様への感謝と自分たちの加工しているジビエの評価を頂くため100人の大試食会を開催しました。
不安と期待が交差する当日80人もの方にお集まりいただき頂き、「おいしい、おいしい」と試食会は大成功
長崎新聞記事より

10・11月は猟師さんとの信頼関係もできて順調に持ち込みも販売も増えていきますが、とっくに還暦を迎えた理事ばかり、ギックリ腰、腱鞘炎、風邪、次々と身体を壊します。

肉屋経験者を探し回りますが、ジビエ(野生狩猟の肉)は初めてだとことごとく断られ、ふと魚屋のエキスパートに声をかけ食肉さばき方講習を行えば「ビンゴ~!」
若い人が入ればみるみる解体も精肉も進み、気が付けば肉1トンの出来上がり。
地域産直を手始めにいろいろな客先に喜んで頂いております。
 
                       おわり

追申
金がない、経験がないという前に動き出すことです。
そして、一番必要な事は「想いです。」想いと仲間がいれば何でもできます。
まるで、ワンピースのようなお話でした。

「きんかいジビエ」は、ジビエ好きが発起人なので、ジビエの美味さを知り尽くしています。 
猪も鹿も穴熊もめっちゃくちゃおいしいです。(笑)

沿革

2016年
9月1日
「きんかいジビエ組合」設立、野生鳥獣専門食肉処理施設建設準備室設置、有害鳥獣の捕獲方法の研究開始
12月27日野生鳥獣専門食肉処理施設建設・運営計画、長崎市の助成金認定
2017年
3月25日
食肉処理施設完成
4月1野生鳥獣解体加工技術向上勉強会開始
6月17日狩猟者よりと体買い付け開始
11月15日いのしし肉試食会開催
1月15日自社ブランド「きんかいジビエ」販売開始
12月1日サイト完成 http://kinkai-gibier.sub.jp
12月5日解体処理200頭達成
2018年10月12日年解体処理300頭達成
2018年11月24日年解体処理400頭達成


見学・取材について

見学・取材歓迎ですが、必ず予約をお願い致します。
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